キウイを素手で大量に扱って、指紋が消えた。
なぜ、指紋が消えるのか
キウイにはタンパク質分解酵素アクチニジンが多く含まれています。皮膚の組成は水分が約57.5%、タンパク質が約27.3%、脂質が約14.2%。
蛋白質分解酵素は、主にタンパク質をアミノ酸まで分解する酵素なので、皮膚は蛋白質分解酵素で分解されます。そのため、素手で大量のキウイを扱っていると指紋が消える可能性があります。
そもそも、なぜキウイをそんなに大量に扱うのか?
というところですが、蒸留酒を作る際にキウイをボタニカルに使うので、大量に皮むきし、細かくカットする作業をしました。重量で25Kg。二人で作業したので、一人当たり12.5Kg。それくらいの量を素手で皮剥きすると、指紋が消えます。
こんなことをするのは、キウイでワインを作るとか、ジャムを作るとか?ドライフルーツを作るとか??
食品加工の場合は、手袋をしているはず。と、なると、素手でこの量を触る人なんかいるの?
もはや誰に向けてこの記事を書いているのか分からない。。
指紋が消えるとどんな感じになるのか
その上で、さらに誰に伝えているのか分からない・・指紋が消えた時の感想。
最初は指紋が消えたとは想像もしていないので、指先のヌルヌルが手を洗っても洗っても取れない!と、思っていた。キウイって、よく分からんが、なんかヌルヌル成分を持っているのか〜くらいに思っていた。風呂にでも入れば取れるだろうと思っていました。
それが、風呂に入っても取れず
手を水に濡らすと、触感が全てツルツルするんです。これは、キウイのヌルヌル成分とはちょっと違うぞ??と、思い始めます。指紋があることで起こるはずの摩擦がなくなるんです。水に濡れていない状態では、なぜか気がつかなかったのですが、水に濡れると凄い気になります。
キウイのタンパク質分解酵素の良いとこ
キウイのタンパク質分解酵素がすごいことがわかったところで、実生活に役立つ情報を
タンパク質は、美容、健康、免疫力をつくる大事な栄養素です。キウイのタンパク質を分解する働きを活用し、肉などと一緒に摂ると効率的にたんぱく質を取り入れることができます。
グリーンキウイの果肉には100gにつき200~300mgのたんぱく質分解酵素「アクチニジン」が含まれ、消化管内でたんぱく質の消化を助けてくれます。肉・魚・乳製品・大豆製品などとキウイを一緒に食べると、たんぱく質の消化を助けてくれます。
アクチニジンの働きは、料理にも活用できます。肉や魚の下味にキウイを使うと、たんぱく質が分解されて、身が柔らかくなるというのです。 レタスクラブ たんぱく質を摂る時に「キウイ」が欠かせない理由とおいしい食べ方
アクチニジンは、ゼラチンや食肉タンパク質の他にも、乳タンパク質であるカゼインや、卵に含まれる卵白アルブミン、小麦タンパク質など、様々な食品タンパク質に対して分解作用を示します。そのため、キウイフルーツを食事といっしょに食べたり、あるいは食後のデザートとして食べた場合には、消化を促進する効果があるのではないかと考えられてきました。しかし、胃内は胃酸によって強い酸性になっているため、本当にアクチニジンが胃の中でタンパク質分解作用を発揮できるのかどうかを疑問視する意見もありました。
しかし最近になって、人工胃液や人工腸液を用いたガラス器内での実験が行われ、キウイフルーツに含まれるアクチニジンが消化管内を模した条件下でもタンパク質分解作用を発揮することが示されました。ヒトにおいて消化促進効果を認めたとする予備的な報告もなされています。駒沢女子大学| 駒沢女子短期大学 健康と栄養にちょっといい話 キウイフルーツによるタンパク質消化促進効果について
キウイ以外の酵素を含む果物
酵素を多く含む果物はいくつかあります。これらの果物は、消化を助けるだけでなく、料理においても肉を柔らかくする効果があります。以下にいくつかの例を挙げます:
- パイナップル: パイナップルにはブロメラインという酵素が含まれており、肉の蛋白質を分解して柔らかくします。
- キウイフルーツ: アクチニジンという酵素が含まれており、肉を柔らかくする、消化を助ける効果があります。
- パパイヤ: パパインという酵素が含まれており、肉を柔らかくするのに効果的です。
- マンゴー: プロテアーゼという酵素が含まれており、肉の柔らかさを引き出します。消化を助けます。
- フィグ(イチジク): フィシンという酵素が含まれ、消化を助ける効果があります。
これらの果物を肉にマリネしてから調理すると、より柔らかく、風味豊かな料理が作れます。試してみてはいかがでしょうか?
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