遠距離就農を目指す=蒸留所併設のハーブ園を目指す(個人的感想)

自分が借りている畑のすぐ隣の納屋を改造して酒造所が出来たら、すげ〜楽しいな!と、思っていろいろと調べてみましたが。。。とっても条件が厳しかった。

これは、物件の建てられている場所にもよるので一概には言えませんが、僕の場合ってことで参考になれば幸いです。

遠距離就農を目指すために

東京に住みながら、茨城で畑をやってます。
移住するほど田舎ライフに憧れているわけでもないので、畑はやりたいけど移住しない。
という姿勢で頑張っています。
つまりは、都会と田舎の良いとこ取りして暮らせないか?と模索しているわけですが‥…
交通費が馬鹿になりません。そして、お世話が行き届きません。

どうやったら、この生活を成り立たせる事ができるのか??
いっつも考えてます。
ちなみに月に1〜2回しか畑に行けてません。
全然足りません。
収入面では99.9%が東京で普段やっているお仕事の収入です。農業収入は0.1%
それでも身銭を削りながら、3年間は畑をやってきました。

そんな僕が
最適解と考えているのは、ハーブ栽培です。
ハーブならば、あんまりお世話をしなくても勝手に育ってくれるのではないのか?
しかも、ハーブティーが作れて、
少しは高めに売れる。
生の野菜に比べて保存も利く。
売れれば畑へ交通費の足しになって、運営の手助けになってくれるのではにかと考えました。
とは言え、素人農家の素人ハーブティーなんてそうそう売れるもんではなく、
交通費の足しにもなりません。

このままでは存続が危うい。
元々、ずっと先の夢として
いつかは自分の育てたハーブを使ってのお酒造り


お酒造りを主軸におけば
遠距離畑活動が存続できるのではないか??

順番としては、ハーブ栽培で少しは収入が得られるようになって
数年間営農していくうちに、お酒造り。
そう思うんですが・・

いつか・・・

そう思っていたのですが

いまのこの遠距離就農を目指すスタイルですと
ハーブティーなんかでは、とてもじゃないが運営を継続できない。
これは、自分の実力不足な部分もありますが
交通費をペイできるほどの利益はこの先頑張っても出ないであろう・・・・
そんな気がしていました。

お酒造りに早めに着手しなければ
この畑ライフは破綻する

お酒を作る原料生産をする場所、仕事としての畑運営。
これならいけるんじゃないか!?

順番はすっ飛ばして
素人の農家ながら、お酒造りまでひとっ飛びしよう

夢まで最短でいけるならそれに越した事はない

ものには順序ってもんが・・・・すっ飛ばします

自分が考えていた順序ってものがありましたが、
それを一つ一つクリアしていったのでは、とてもじゃないが金が持たない。
そんなケツに火がついたような状況下で、酒造りをするにはどうしたら良いのかを調べ始めました

自分にとって
遠距離就農は、もはや酒造開始とイコールの関係なんです

でも、そんな簡単じゃない!

さー。なにから始めれば良いんでしょうか?

大きく考えて

お金、技術、場所。この3つがあれば出来るはず。

お金と技術は僕の手ではどうしようもないので、どなたかに託すしかない。
考えても仕方がないので、スルーします。

今あるのは
自分のものではないが、自分が借りている畑がある。

畑がある場所に蒸留所を建てたい。
それが一番の理想の夢です。
僕が借りている畑には、住居として使われていた母屋と農機具を収納していた納屋があります。
何年も使われず放置されていますので、
貸し手としてはどうぞご勝手に。
お使いください。お酒造りも出来るんだったら面白そうだしやってみたら?
そんな感じです。

そうなると、なんだ楽勝だな!
原料を育てる畑もあるし、蒸留所を作る場所もある。
物件探しなんて、凄く大変そうだし、条件に合う物件が見つかるかどうかなんて分からない。

それがもう既にココにはある!これはデカい!

だがしかし。ここに法律の壁が立ちはだかるのです

あっさりと
僕の妄想は打ち砕かれる訳です

とりあえず、問い合わせをしまくる

まず
酒造所を作りたい場所が見つかった場合
なにを調べるべきか?

大家さんに相談

当たり前ですが、まずはオーナーさんに使い道の相談をして、了解を得る事が必須です。
ここはもうクリアしてます。
次は製造免許かな?
国税庁のホームページから酒造所を作る場所を管轄する税務署に問い合わせをしましょう。
食品を造る造る工場ですので、製造設備の基準をクリアする必要があります。
いくらオーナーさんが酒造り良いよ!と言ったとしても
どの程度の改築が必要なのかをしっかりと説明しておく必要があるでしょう。

酒類製造免許について語るととても大変なので、ここではしません。
ですが、ちゃんと条件を満たすように作れば大丈夫でしょう。

保健所への連絡も必要でしょう

次に必要だろうと思った問い合わせは消防署
アルコールを造るし、取り扱うので危険物の取り扱いとかなんとか
ここはしっかりと押えておきたい。
アルコール度数、保管するアルコールの量。それに付随する保管方法や取り扱い方法など。
それと建物の非常口の件とか、誘導灯のこともクリアするべき事です
消防法をクリアしましょう

次に事業排水について問い合わせました
農地に建つ建物はけっこう下水道が通っていない事が多そうです。
市町村の役場の建設課とか
事業排水について教えてくれます
浄化槽を設置するようになると思います

下水道が通っている場合
事業排水の場合は、水をある程度きれいにしてから排水しなければならない
その基準も設けられています。
これは、役場が指定する指定工務店に依頼して
排水の設計図等とともにどのくらいの量がどの程度の汚れで排水されるのかの資料を作成してもらう必要がありそう
それによって、排除設備の設置の必要か否かが判断されます。

下水が通っていない地域ならば
排除設備の設置はマストだと思います

さ・・・

僕の場合ではありますが
ここまできた段階で

ところで・・・用途地域については問い合わせましたか?

??

なんでしょ??

貴方が酒造所を立てようとしている場所は
市街化調整区域ですけど
そこに酒造所を建てる事は許可されてますか?

なんのことでしょ?

とって〜〜〜〜も
嫌な予感がしました

嫌な予感は的中

早速、町役場の都市開発課に問い合わせ。
市街化調整区域内での開発許可は市町村が管轄している地域と、都道府県が管轄している地域があるようです。
酒造所を作る場所の役場に、まず問い合わせてみるのが一番。

五霞町の場合
県が管理していますので
県西県民センターの建築指導課に問い合わせる事になります。

ちなみに
お隣町、境、古河は市が管理していますので
窓口は役場です。市街化調整区域のなかにもいろいろ種類がありそうです。なんたら集落地域だから、他の地域よりも更に規制がキビシイ。と、言われたところもありました。また、建物が建てられた年も関係してきそうです。市街化調整区域を制定する前からすでに建っていた建物については、またちょっと違った基準があるそうです。

用途地域は13種類に分けられてます。

酒造所が建てられる地域は指定されていて、各区分ごとに建てられる大きさ等それぞれ基準がありますので、物件が見つかったらその場所の用途地域を調べてみましょう。

僕のような
畑に隣接する酒造所が作りたい場合
市街化調整区域にある事が多いでしょう。
それでも、問い合わせてみると
様々な条件はあるものの完全にアウトではありません。大変だけど。

僕の問い合わせた感想。

市街化調整区域内に酒造所を建てるのは
県が管理している地域ではかなりハードルが高い。
というかたぶん無理。

市町村が管理している場合
とりあえず話は聞いてもらえます。話を聞いてもらった上で、
条件をクリアしてくれれば市街化調整区域内での酒造も認めます!
と。言ってくれました。

さあ、また別のが出てきます。

農林水産省です。
ここで町からいわれた条件のうち一つが、六次産業化事業として認定を受けてくださいということ。

自分の育てた農産物を加工としての酒造ならば
酒造所の建設を許可しましょう。

農林水産省に問い合わせると、
実際に申請を受け付けるのは茨城県の農政局なので、一度そこに問い合わせると良いでしょうと言われました。なので、問い合わせてみると、一通り教えてくれます。

ただ
まず申請してみない事には、詳細がわからないので
詳細をお答えする事は出来ません。

とりあえず、簡単な事業計画とどんな農産物を使っていくか?を提出します。
そうすると
もう一歩踏み込んだ回答をくれます

まず、その地域の農業者であること。
その場所が農業宅地である事。
ってことは住まなきゃ駄目??

農業者とは農業委員会から農業者として認定されていること。とは言ってますが
国が定める農業者と町が定める農業者には基準にズレがあるかもしれない。
僕みたいなその場に住まないで、やるのは駄目かも
しかもココで問題なのが
自分の場合。酒造りの多くの原料が地元のものを使うが、自分で育てたものでは無いという事。
そして、市町村が管轄している市街化調整区域は隣町。
自分がやっている畑がある場所ではない。。。
ズラらと書きましたが、ちょいちょい危なっかしい所がある。
クリアできないかもしれない。

五霞町は完全にアウト!だけど、、古河市、境町は困難な道のりだけど、一応希望は繋がりました。
って、書いたけど
物件次第では他の条件で、アウトになります。
というのも、どちらも物件を実際に紹介してもらったので
条件に合うか聞いてみたところ・・・
どちらも他の条件で駄目でした。

一つ
六次産業化の申請に向けて資料を作っていると、建物の用途が現在なにになっているのか?
というのがありました。
はて?いま、借りようとしているのは何の用途で建てられたものでしょうか?
不動産やさんの資料には倉庫と書いてありますが、未登記という記載も見られます。なんか、怪しいから問い合わせてみることにしました。

なー!なんと!ここでまたストーーップ!県とか町にいろいろ申請されるとオーナーがまずいんです!って、これ以上触れないで欲しいという感じになってしまいました。不法建築ってやつです。

こんな感じで物件自体が怪しい場合もあります。

五霞町にも物件が出てきました。今度は

第一種住居地域です。

こちらは条件もろもろありますが、建築可能地域です!!!


負けずに境町にも物件が出てきます。

第一種低層住居地域。これはもう完全にアウト。工場なんて建てられません。

まあ、そんなこんなで色々と条件などがあることが理解できてきましたし、物件もぼちぼち出てきました。

さてさて。酒造所はできるのでしょうか?

6次産業化事業について捕捉。相談窓口的なサポートセンターあります。ご活用ください。

行政と仲良くなろう

今回、酒造所をつくろうと調べてみてわかったこと。

行政と仲良くやろう。できることなら一緒に事業をしよう。

今後、仲良くなれるよう日々頑張っていこうと思います。

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