オーダーメイドハーブティーのレシピを考える

今回のオーダー

今回はオーダー頂いたハーブティーのレシピを考える記事です
試行錯誤して作った様子の記事です。
変な回り道をしてしまってはいますが
参考になれば幸いです

オーダーの内容はこうである

・最近チャイにハマってるから、チャイっぽいハーブティーってできる?
・とんがったどこにもないようなハーブティーって作れる?
・ミルクティーにして美味しいハーブティーが飲みたい

まあ、通常ではあんまし聞かないハーブティーのオーダーである
チャイ自体がミルクを使うのが一般的なので1番目と3番目は同じようなもん。

となると
チャイに使うスパイスにプラスしてハーブを入れれば一応はOKってことになります。
ハーブティーらしさを追求しつつ
チャイらしさを損なわない味作りがテーマになります。
それを、どこでとんがらせるか

ハーブティー屋さんなんで、ノンカフェイン、ノンシュガーで、ハーブとスパイスだけでできたら面白いかもなぁ。
フルーツの香りを加えるとか?
辛くするとか?
そんな想像をしていますが

とにかくまず調べてみる

そもそもチャイってどうやってるくるのか?

とりあえず
チャイについて調べてみる

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア、Foodie(フーディー)から引用させていただきます

4杯分
  紅茶(アッサム、またはセイロン)…ティースプーン4~5杯
セイロンシナモン(スティック)…1本
カーダモン(原形)…4個
クローブ(原形)…4個
水…400㎖
牛乳…400㎖
砂糖…適量
※スパイスはホールのものを使い、淹れる直前に砕く。
※シナモンはセイロンを使いましょう
※強火で煮出すと苦みが出る。また、長時間の加熱は色も悪くなる。牛乳を加えて煮出すと香りと味が落ちてしまうので、牛乳を加える前に中火でゆっくりと茶葉を開かせる。
①水にスパイスを入れて、沸くまで強火、沸いたら中火。
②お湯が色づくまで煮出します
③火を止めて、茶葉を入れ2分おく
④牛乳、砂糖を加え中火で沸騰直前まで温める
⑤濾して完成
Foodie(フーディー)

思ったより
結構細かい手順と注意点。
もっと雑な飲み物かと思ってました。。スミマセン・・

プラスで
生姜を加える
ブラックペッパを加える
砂糖の代わりに黒糖蜂蜜で甘みをつける。コクが出て、深い味わいになります。
ここに、きな粉を加えているレシピもありました。

とりあえず
加えるスパイスがクローブ、カルダモン、シナモンであることが判りました。
ハーブティーに紅茶、甘さを加えるかどうかは味次第ってとこで

基本形以外で使われているものを知らべてみる

次に
ハーブを使ったチャイが存在するのか調べてみます
あるなら、どんなハーブを使っているのか是非参考にしたいと思います



ありました。
クローブ、シナモン、カルダモン、生姜にカモミール、アニスを加えたものです

他のも何点かあって
調べてみると
ミント、フェンネル、ローリエ、スターアニスなどが見当たります

次に
ミルクに合うハーブティーを調べてみます

ローズヒップ、カモミール、スペアミント、ジンジャー、レモングラス

次に
紅茶じゃなくて他の茶葉でチャイを作ることはできないもんかと調べてみる。

ルイボスティー、ほうじ茶、コーヒーなどで作ってるレシピがあります。

では、フルーツ自体を使ったチャイはあるのかと調べる

ちょっと方向性が変わるがS&B食品の記事でモクシャチャイさんが教えてくれる
フルーツを使ったフローズンチャイというものが紹介されている。

マンゴー、ブルーベリーを使ったフローズンチャイがある。
お店のインスタにはストロベリーソースと生のイチゴを使ったチャイが紹介されている。

とりあえず、チャイとフルーツの相性は良さそう
ハーブティーの材料として、レモンピールとかオレンジピールがあるので使えるかもしれないな。

お酒とチャイの相性について調べる

ラムが多く使われてます。ブランデー、中には日本酒でチャイを作っているものもありました。

お酒好きなので、ラムレーズン使うってのはどおでしょ?フルーツ感とお酒感が両方加わって美味しくならんもんかな‥…

ワインリーフ買ってあるから、ワインの香りをつけるってのはどうなんだろうと。。
使えるかな〜?

まとめてみる

さて
使えそうな素材をまとめてみよう

スパイス
クローブ、シナモン、カルダモン(必須)
ジンジャー、スターアニス、ブラックペッパー
ハーブ
カモミール、アニス、レモングラス、ミント、フェンネル、ローリエ、ローズヒップ、ワインリーフ
茶葉
ルイボス、ほうじ茶、コーヒー、緑茶
甘み
蜂蜜、黒糖
フルーツ
マンゴー、ブルーベリー、レモン、オレンジ、イチゴ
お酒
ラム、ブランデー、日本酒
その他
きな粉

この中からどんな組み合わせを考えていくか

とりあえず想像でレシピを考えてみる

とりあえず一個思うところは
ラムレーズン入れたら美味いんじゃなかろうかと。
ほんのりお酒の香りがしたら美味しそうなので
甘みのあるスパイスも加えて少しコクのあるタイプ
もう一つ
レモングラスやミントで爽やかな香りのするチャイハーブティーの2つの路線で考えていければと思います。

ベースとなるクローブ、シナモン、カルダモンはマストで使うとして

①コクがあるタイプ
ラムレーズン、ローズマリー、ラベンダー、オレンジピール、オールスパイス、和山椒、スターアニス

②さっぱり爽やかタイプ
レモングラス、レモンピール、ハイビスカス、ローズヒップ、ルイボスティー、ミント

こんな感じで考えてみました。

実際に作って試飲をしてみますと
最初はさっぱりしていていい感じなのかと思いましたが・・

いや待て!そもそもチャイの正解の味がわからん!

そこまできたところで
そもそもチャイの正解がどんなもんなのかを知らないことに気がつきました!(今更!)
実は気にしてチャイを飲んだことなかったので
もっと、スパイスがガッツリ効いているもんなのかな?
こんなに飲みやすくていいのかな?
と、不安になり
急遽、ネットで検索してチャイを飲み行くことにしました

普段では絶対に行かなそうな洒落オツなカフェへと出向き
迷うことなくチャイを頼みます
この一回のオーダーで僕のチャイの方向性と軸が決まります
僕にとっての正解はこのお店の味となります・・・・
さっき作った自分のチャイと遠く離れていないことを願いながら
美味しくあってくれ!
と、かなり他力本願の勝手な願いを込めて
チャイの出来上がりを待つます。

待つこと数分
やってきました

一口いただくと・・・
おっ!さっきの僕のやつは意外とこの正解の味に近いんではないのか?

思ったよりスパイスはほんのりだっ
砂糖は別添えでブラウンシュガーの角砂糖が2個添えてあります。
それとスターアニスもカップの脇にチョンと置かれていて
それをプカリと浮かべて楽しむのは見た目にも楽しいし、味変を楽しめます

さっきの自分のチャイと比較して
スパイスの感じはまあ良いとして(使っているスパイスが多少違う気もします)
紅茶を使わないと物足りないんだ。と、気がつきます。

意外とスパイス感は大人しめだけど
ちゃんと存在感がある絶妙なバランス

甘くなくても美味しかったけど
味変できる楽しみ方もいい感じでした

試作を重ねていくうちに迷子になる

ラムレーズンの味があんまり出ないので諦めることに

じゃあフラワー系でラベンダー、ローズでやってみたけどいまいちパッとしない

緑茶のチャイを作ってみることにした。
ネット上では、水から茶葉を入れて煮出しているけど
やってみたら苦くて飲めたもんじゃない

フレッシュネスバーガーでもう一回飲んでみる

薫る〜〜

シナモン、クローブ、カルダモンに加えナツメグ、ジンジャー、アニスシード

生姜がしっかりと効いていて、シナモン、アニスが先行して香るかな

味にメリハリがあってとても美味い!
多分、自分が思っていたチャイのイメージはこれだな。

生姜で舌がピリッとくる

スパイスのパンチがしっかりと効いている。

甘さもしっかりと効かせてる

流石に茶葉なしは厳しそうなので、緑茶とルイボスを採用

ミルクを入れてからのちょっとした煮出しが意外と重要ポイントなんじゃないかと思い始める

最初の弱火での煮出し
茶葉をいれるタイミング
スパイスのメーカーを変えてみる
シナモンを粉に変えてみる

でも・・・
そこじゃなかったあ!

何度か試作を重ねるうちに
フレッシュネスのあの甘い感じがホッとするというところに着目

甘くすることにすると
びっくり!

かなり個人的な感想ではあるが
今まで物足りなく感じていたスパイスの香りや風味が引き立ってきたように思う
生姜もなぜか今までかんじなかったのに
ピリッとくる感じが出てきた?気がする??

甘くすることで
スパイスの旨みを増幅させてくれるような気がする

ここで一つの結論

甘さはマストだ

そして
課題であった
緑茶の茶葉を煮出すと苦くなるってのは
粉のお茶を使うことであっさりクリア

茶葉は紅茶にはせず
緑茶とルイボスで行くことにします

完成形

甘くしてみると
急に話が早くなる

紅茶は使わないが
茶葉も加えることにして
ハーブティーよりのチャイを作ってみようという目論見からは離れ
チャイにアクセントにハーブを加えている感じの仕上がりになりました

クローブ、シナモン、カルダモンに加え
①緑茶、レモングラス、レモンピール、ハイビスカス、ローズヒップ、和山椒、
②ルイボスティー、ラムレーズン、ラベンダー、オレンジピール、ジュニパーベリー、ブラックペッパー、オールスパイス

これで完成です!

色々試行錯誤しながら
作ったチャイブレンド

新たな発見があってとても楽しかった。
オーダーしてくれた友よ
ありがとう!

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