就農を目指す蒸留家
今日も畑にも行かず、蒸留所でお仕事です。
酒造免許が交付されてから3ヶ月経つ頃。
やってくるのが税務署、それが今日やってきます。
立ち上げまでの税務署とのやり取りは自分はやっていなかったので
初めて税務署とちゃんと話す機会です。
そこそこ準備もしたから、そこそこ大丈夫だろうとは思いつつ
正直、ドキドキです。
酒税関係の書類はめんどくさくて、シビアだと聞いています。
いやです。
もっと楽して、なんとなくやり過ごしたい気持ちでいっぱいです。
具体的なお話はなんとなく気が引けますので
ふわっとした話になり
参考になるかわかりませんが
酒造免許を取って、3ヶ月経つとこんなことを経験しますよ。くらいの感じで読んでいただけたらと思います。
自分にとって、税務署職員が仕事場に来るなんで
初めての経験なので
どんな粗探しをされるのか
不安でした。
実際にその場になってみると
まず
今日は、酒造免許を取ってまだ間もないので
酒造に税務署裏に必要な書類がしっかりと書かれていて、保管されているのか
税税法に則った作り方をしているかなど
指導に来てくれた感じです。
最初なんでね。
と、穏やかな口調で話してくれますが
なかなかどうして
要求される内容は細かいです。
この後、1回〜2回程度
書類の書き方を添削していただき、不備を直し、訂正、必要な情報の追加。
この記録の仕方なら大丈夫ですよ。
というところまで進むということです。
今回はその第一段階。
これを読んでいる人であれば
どんな記帳をすれば良いのかわかっているはずなので
自分がどんな感じだったか
酒造免許取りたてで、今度初めて税務署が自分のとこにやってくる〜
という方、向けに書きます。
自分がこの日のためにチェックをしておいたのが
ボトルの在庫と使用本数のチェック
使用アルコール量と在庫アルコール量のチェック
使用したボタニカル量と在庫量のチェック
など
仕入れた量と出ていった量と在庫してある量がしっかりと合致しているか
チェックしておきました。
残念ながら、このチェック(努力)は今回は必要ありませんでした。
記録は当然ながら必要なのですが
その日に在庫量のチェックはしませんでした。
先ほども書いたように
税務に必要な記録ができているのかをチェックするのが最重要事項。
記録上、仕入れたアルコールが、どのように使われ、どういった製品になって
いつどのくらい出荷されたのが
その辻褄が合っているかは確認されるので、
納税されるはずのアルコールがどこか闇の中に隠れてしまわないように
ちゃんと作って、ちゃんと記録して、しっかり綺麗に納税できるように教えてくれるのです。
この時点で不備があると罰が当たられたり免許取り消しになったりはしません。
そういう自分のところは
いっぱい不備がありました。
まず一つ、
大きな間違いをしていました。
それは。。。
記録簿を紙ベースで保管していなかった!
これは大失敗です。
税務署の人も
え???
・・・・・・
みたいな
気まずい空気が流れました。
本来なら、印刷された記録簿を見ながら、記帳の不備をチェックしていくのがメインの作業
それがないとなると
一番大事な目的を果たすことができなくなりました。
それでも、税務署の方は優しく
本当はこれがないと困るんですが。。と、なんとか穏便に事を進めてくれました。
結局、紙に印刷しなきいけないし
チェックしてもらわないことには何も始まらないので
次の日から大急ぎで
印刷できるような形式にスプレッドシートを書き換えなければなりません。
来てもらった日には終わってるはずの作業を、先延ばしにしているので
税務署もそこはしっかりと催促してきます!
そこの作業はゲキだるです。
次に
ちょっとやばいかな〜
と、思ったのが
製造方法の申請
作る前に
こういった感じで作ります
と、報告しておくのですが
実際作る段階になって
ちょっとボタニカルの分量を変えたりします。
ちょっと。。。なら良いんですけど
そのちょっとというのが
どのくらいか?
この増減はちょっととは言えないですよね〜〜
というのが
いっぱいあったんですけど
それは再度申告し直す必要があるんですが・・・
面倒で
やってませんでした!
急遽
その場では伝えてなかったけど
訂正した資料を送ることに
あとは
ラベルですね
表ラベルに関しては全く報告していませんでした。
裏ラベルも、一回こういったフォントの大きさでこういった内容を印字します。
これさえ報告をしていれば
毎回新商品が出るたびに報告をする必要はないかと思っていましたが
どうやら、
新商品が出るたびに表ラベル、裏ラベル
税務署に申請をするように言われました。
あとは
あんまり関係ないけど
出だしにたわいも無い世間話とか、なんで酒造を始めたんですか?とか
世間ばないっぽい話をしてくるのですが
こちらとしては、余裕な顔をしつつ、結構身構えているので
身元調査みたいに感じて
話をはぐらかしたくなりますね。。。
しっかりと調査をしに来た人との世間話ほど怖いものはないな
そう思いました
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